私の読書遍歴①はじめに

むちむちは如何にして本の虫になりしか
むちむち 2024.03.13
誰でも

子どものころから本が好きでいつも傍らには本があった気がします。

自営業でブルーカラーの父も専業主婦の母も高卒(それも総連系の民族学校)で読書習慣は全くなし、形だけの〇〇全集(昭和ならでは?)が埃をかぶっているだけの本棚。地方都市とはいえ文教地区とは程遠い地域で育ちましたが、幼い頃から母が区立図書館によく連れて行ってくれた記憶があります。自分はデパートで買い物をしている間、私を図書館に預けておけば何時間でも大人しく過ごしていたからかも。本屋さんより図書館で借りる本が私の蔵書のほぼすべてで、それは大人になった今でも変わらず。

2000年代、それまでは公務員のお仕事だった図書館業務が民営化に。たまたまその時期に立ち合い、外国人でも働けるのだ!と喜び勇んで委託会社へ入社し都内の地域図書館で働いたことも。

本そのものだけでなく、図書館という場所も大好きです。当時は高卒だったので司書補しか取得できませんでしたが、図書館で働くことはとても楽しかった。

10代後半~20年ほどにもわたるでしょうか。心身の調子をくずし社会生活が覚束ない時期が長くありました。それでもどんなときも本だけは自分の支えでした。

社会人としてフルタイムで働く今も、年間1000冊くらい読んでいます。軽い新書系からずっしりのハードカバーまで、乱読雑読でしっかり読み切らないものも含めてなのでこの冊数になります。たまに驚かれるのですが、自分の中では食事や睡眠と同じように読書は日々の生活に欠かせないものなので、無理をしてたくさん読んでいるわけではありません。寧ろ読書の時間が確保できないと落ち着かず、夜どんなに眠くても眠りに落ちる直前まで文字を追っています。

私は社会的には地方都市で暮らすただの一市民にすぎず、特別なキャリアや経歴があるわけでもありません。寧ろ年齢の割に社会人経験が少ないし、女性であること・外国籍であること・様々な困難を抱えていること・またここでは詳細は省きますが性暴力被害者であることなどからマイノリティ性を強く意識しながらこれまで生きてきました。

独り身で子なしだし「生産性」とは程遠い存在、、ただの本好きでこれまで40年以上生きてきました。何も特別なことだとは思っていなかったのですが、読書量に驚かれたりおすすめ本を紹介してと依頼されることが続き、何か本を通してできることがないかと思いこの記録を始めました。

読書以外のことももちろん話せていけたらと思いますが、そんなに語るものをもっているわけではない自分が本のことなら永遠に話せそうな気がするのでタイトルは「むちむちの本まみれな日常」としました。

細々と続けていきたいと思っています。読んでいただけたら嬉しいです。

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